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シュールな関係

第17章 入れない世界 前半

秘書課でも…まだ書類の制作や

スケジュール管理で…

重役の秘書に付いてないので

こんなパーティーにも

同席することなく…



いきなりゲストデビューで

煌びやかな世界に…


わたしは…圧倒される。



一之瀬さんは

白で襟元に黒の模様が入った

タキシードをオシャレに

着こなしている。



上品で綺麗な顔つきが

一層映えて…わたしを見る目とは

大きく違い…女性たちが

熱い眼差しで…見つめている。



「一之瀬さん


やっぱりわたし外にいて…

会長を待っててもいい?」



「馬鹿 何言ってるんだよ 


それなりに見える格好してるから

自信持てよ……なっ?」


わたしが組んでいる手を

上がらポンポンとあやすように

…叩く
 



そうよ… 

それなりに見えるのよ!!


このダイヤのネックレスにピアス



幾らと…思ってるのよ

このズッシリとくる重み!!



わたしは今、数億円の女よ!!






だけど…やっぱり気になる。


「一之瀬さん


それなりに…って

わたし少しは

いけてるってコトですよね!?


ダイヤで…



いや  やっぱり

ハッキリ教えてください!!



今のわたしには

自覚が必要ですので!!



それなり…ってどれくらいの

レベルですか!!?



天女降臨レベル?


うっとり見つめてしまうレベル?


衣装で綺麗に見える・・・


雰囲気美人レベルなの?


それとも…いつもより

チョットだけいけてるレベル

ですか?




この中から選んで下さいっ!!」




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