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顧みすれば

第38章 愛の行方

直哉さんの後ろから


女性が入ってきた。



私は直哉さんを驚かせようと


連絡をせずに来たのだ。



「なお...や さん?!」



ああ...そういうことか。



私は急に冷静になり


荷物をもった。



「お邪魔だったみたい


 突然来てごめんなさい」



直哉さんと女性の脇をすり抜け



部屋を出た。




「紗英! 待て!」



直哉さんが追ってくる。



私はエレベーターのボタンを押した。



涙が止めどなく流れる。



頑張っていたのは私だけ?!


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