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顧みすれば

第34章 新たな扉

ロイド王子がゆっくりと視線を合わせる。


「やっと 踏ん切りがついた。


 君に会うまで


 王にはなれない気がしていたんだ」



「え?!」



そしてロイド王子が微笑む。



「君の言ったとおりさ


 私とともにアラブを愛し 


 アラブのために共に生きて行く


 そんな女性に出会えた


 彼女を王妃として迎え 共に生きる」



私はロイド王子に微笑む



「おめでとうございます」



ロイド王子は頷いた



「王子の恋は終わりだ。


 王として新たな扉をあけるよ」


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