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顧みすれば

第34章 新たな扉

「君は紗英に戻れたんだね。


 今の君は私の知っている女性ではない」



「ロイド王子...」



「あの日スイスでアミを抱いたことを


 後悔している。


 いや、アミを救ってしまったことかな



 アミを抱かなければ


 こんなに苦しい想いを抱えずにすんだ」



ロイド王子の横顔が切ない



「ロイド王子。


 私は感謝しています。


 あの時貴方に愛されたことで


 アミは解き放たれたのです」



「そして直哉のもとに戻ったか」


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