テキストサイズ

顧みすれば

第30章 決意

「確かにアラブの安全性は

 まだ確立はされていません。


 しかしアラブは変わろうとしています。


 それには三住の技術が必要です。



 私は断腸の思いで我が子に手を下した王と


 全力で私を守ってくださったロイド王子に


 報いたいと思います」



「君は本当にそれでいいのか?」


 
「はい。

 それに...



 いまアラブから手を引くのは


 三住にとっても得策ではありません」


社長が鋭い眼光を向ける。


「君は...」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ