
「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
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………。
「――…さき。岬?」
俺を呼ぶ声で、ハッと我に返る。
「だ、大悟…ここは?」
そう聞いたら、
持ち上げられていた体を
ゆっくりと降ろしてくれた。
「俺の部屋。…今日は誰もいないし気にするな」
「そっか…」
大悟の部屋…。
久しぶりに入ったかも。
相変わらずシンプルで綺麗な部屋。
「それより、岬。本当に大丈夫なのか?顔ものすごく紅くなってるしフラフラしてるぞ」
そう言って、俺の頬に触れる。
「え…!?」
触れた瞬間、ビクッと反応してしまった。
気のせいだと思いたいが
さっきよりも身体が熱くなってる気がする。
「だ、大丈夫だ…っ」
くそ。
まだあのキャンディ効いてんのかよっ。
熱さが増してくる。
俺は、少しでも涼しくなるように
ウィッグを取った。
