
「俺は、男だ!クソ野郎」
第7章 助けて大悟…
それですぐ涼しくなるってもんじゃないけど、
でもずっと被っておくのは
嫌な気分しかしない。
取ったウィッグを床に
バサッと落とす。
「本当に大丈夫か?……岬、もしかして何か盛られただろ」
突然、大悟の顔つきが変わった。
「え…?」
盛られた?
「さっきのは、やっぱ気のせいじゃなかったんだな…くそッ」
大悟は、顎に手をつき
何やら考え込んでるみたいだった。
「さ、さっきって…?」
俺は、大悟の言った意味がわからなくて聞いてみた。
「お前をおぶってここまで運んで来たんだ。そしたら当たったんだよ、岬のここ」
大悟が俺の股関を指差した。
「えっ!?」
「気のせいだと思ったが、いくらなんでもおかしすぎる」
イライラと怒ってる様子の大悟は
今にも誰か殺せそうな勢いだった。
