
「俺は、男だ!クソ野郎」
第5章 鬼ごっこ…?
俺は、自分の運の無さに、
呆れて物もいえない。
なりたかった鬼ではなく
まさかの逃げる側かよ。
逃げるより追いかけたい派なんだよ!
だって、逃げるとか
負けと同然みたいでなんか嫌だ。
もう…はぁ。
俺が意識を飛ばしていると
「岬ちゃん、そんな落ち込まないで。ちゃーんと俺が捕まえてあげるから♪」
金太郎は、そう言いながら
俺の肩をポンポンと軽く叩いた。
…ん?
「お、お前まさか…」
「そうだよー♪俺、鬼」
引き終えたのであろう、金太郎は、
スマイル顔で言う。
う、嘘だろ…。
神様は、俺よりコイツを選んだというわけか。
……んで、コイツの味方してんだよ!
神様の目は、節穴か!?
絶対、俺の方が日頃
良い子にしていると思うのによ。
はははっ。
あ、でも待て。
まだ俺には、心強い大悟がいる!!
