
「俺は、男だ!クソ野郎」
第5章 鬼ごっこ…?
「よしっ。特別に委員長のお前から引かせてやろう」
先生は、俺に視線を向けながら
言った。
あ、俺…委員長だったわ。
もう正直どうでもいいやとか
半分諦めかけてたけど最初に引けるならいいね。
鬼ごっこで逃げる側は
結構 体力使いそうだから、
俺的、鬼になりてぇ。
そして、ゆっくりなにもせずに
休みたい。
俺は、前に出てきて
さっそくボックスに手を突っ込んだ。
…ん?
なんか、触感は、紙とかそういうのじゃなくて
ボールが入っていた。
ま、別にどうでもいいか。
俺は、ゴソゴソと掻き回して
1つのボールを握りしめながら
取り出した。
一番最初に引いたんだから
鬼を当たる可能性は大だ!
「おー、杉本は、逃亡者か。頑張れよー。よしっ次は、番号順に引いていけ」
…はっ。
嘘だろ。
取ったボールを確認したら
『逃亡者』と表面に書かれていた。
