テキストサイズ

好きになっちゃだめッ!!

第9章 黒い影

-翌日。


3時を回る頃、私は星城邸の前にいた。


『ふーッ行くか!!』


呼び鈴を鳴らす。


チリリリー…ン


ガチャ、ガチャとロックの外れる音がする。


「どなた様ですか?」


ヒョコッとメイドが顔を出した。

『錦織聖奈です。あの…星城さんにお会いしたいのですが…』


「少々お待ちください」


中でゴニョゴニョと話し声が聞こえてくる。


まず、見ず知らずの私と会ってくれるのだろうか…。


不安が渦巻く。


「どうぞ中へ」


『あ、はい…』


とうとう私は星城邸へ足を踏み入れた。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ