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ワタシの履歴

第35章 複雑②

誘いをかわし続けて、やっと冬になった。
誘いがしつこかったので、私は洋君には彼氏が出来たと伝えたが、2月、洋クンが私のホームゲレンデに滑りに来てくれた。

1泊で、もちろん私が居候をしていた民宿に。

洋クンとは、食堂で一緒に食べたが、その後部屋では話さなかった。

『民宿の仕事があるから』と言ったが、実際は客数も少なくて遅くまでやるような仕事は無かった。

でも、一度カラオケで迫られた事があったため、警戒していた。

それに、洋クンからは好意を向けられているのが分かっていたから、応える気が無い私は少し壁を作っていたのだ。


2日間一緒に滑り、3月にまた滑りに来た。

他のスキー場に誘われたりもしたが、この時の私は、お金を出してまで他のスキー場には行きたくなかった。

だから洋君がまた来たのだ。

この時も、私は彼と壁を作って接していた。

この時の帰り際、彼は私に言った。

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