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ワタシの履歴

第32章 本音

もう、私は早く終わる事を願った。

あちこち痛くて、そして心はもっと痛くて…


いつもの私なら、ここまでイヤだと抵抗はしなかった。

でも、慶太は違う。

【男】と【女】ではなかった。

少なくとも、私にとっては…


終わった後、私は現実では無い気がしていた。

余りにもビックリして、そしてまだ信じられなかった。

慶太が…

数年の信頼関係を壊した…

元夫の龍平の事を相談していた時に、真剣に私の事を考えてくれた、あの優しくて、理解してくれた慶太が…

付き合って5年にもなる彼女も居る、慶太が…

酔っ払っていた私の頭の中は、ぐちゃぐちゃだ。

私はしばらくの間、服も着ないで横たわっていた。

慶太が、何も言わずに私を抱きしめる。

少しして「やめて」と冷たく言った私から離れ、私の服や下着を私に渡した。

頭の中はまだぐちゃぐちゃだったが、慶太の家には初めてだったので道も分からず、時間も午前4時前だったため、私はそのままそこで寝る事にした。

マンションにいるパパが出勤する7時を過ぎたら、ソッコーで帰るつもりで。

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