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大宮ピンク変

第6章 完結変

大和はまだ馬鹿みたいに泣いている。

その顔は智にそっくりである。

泣きわめいてても可愛い。

大和は俺と智の、大事な大事な息子である。

「今度の父ちゃんの休み、海に連れてってもらおうか」

「うん!」

大粒の涙をこぼしながらも、俺の言葉に反応する大和。

「じゃあいつまでも泣くんじゃねえ」

「分かった」

水道に連れて行き、傷口と顔を洗ってやる。

「そろそろ帰るか、ヤマ」

「うん」

手をつなぎ、出口から道路に出る。

と、車が停まり、中から屈強そうな男が二人、降りて来た。

素早く近付くと、男の一人が大和を抱え上げた。

は?

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