
君模様
第2章 君空
エリと帰っていて、寄り道することになった。
駅前のファミリーレストランで。
そこで、私たちは雑談をしていた。
「今度さー、ナオキとデート行くんだけど……」
ナオキとは、エリと付き合ってる彼氏のことだ。
「ルナもこない??」
(!?)
「は??なんで、あたしがあんたらのデートに行かなくちゃ行けないの??」
「それがさ…」
どうやら、エリ達はいわゆる倦怠期というやつで…
どーも、二人っきりだと喧嘩してしまうらしい。
だったら、誰かいればいいと考えたらしいのだ。
「ね??お願いっ!!」
大切なエリの願い…叶えてあげなきゃいけない…
でも…
「ナオキだって、エリ以外誰かいると気を使わないかな??」
「そんなことないよっ!!ルナなら」
「それに…一人で来いとは言ってないし」
(は??)
「ぢゃぁ、誰と行けばいいの??」
「ルナなら、誰かいるでしょ」
「いないよっ!!全く人聞き悪いなー」
「いないの??」
エリは見つめながら言ってくる。
「もー!!そんな目してもいないって、もーやめたのっ!!」
「何をやめたの??」
「……遊び??」
ー昔のあたしは、夜駅とかいってナンパされた相手とあそんだりー告白された人と遊んでた。
そんな、昔を知るエリはいるんぢゃないかと疑ったのだった。
「やめられんのー??」
なんて、まだ疑ってくる。
「今はやめてんの!!」
なんて、言い合いをして怒って笑って
その日は家に帰った。
