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地下病棟の秘密

第14章 まさかの入院



田畑「まぁ何かあったら言って」

絢子「…ありがとうございます…じゃあ
お大事にしてくださいね」

田畑「はい」

絢子「…」


朝の見回り
少し長くなってしまい
急いで次の病室へ向かおうとした絢子
だけど…


涼「絢子」

絢子「あっ、涼さん…」

涼「おはよう、今朝はごめんね」

絢子「…いえ」

涼「あのさ」

絢子「あ…ごめんなさい…私、ちょっと
急いでるんで…失礼します…」

涼「絢子?」

絢子「…」


気にしない
気にしないふりをしたが
やっぱりハイヒールの持ち主が気になり
絢子は
無意識の内に
涼の事を避けてしまっていた


絢子「…はぁっ」


気になってるなら聞けばいいだけの事
だけど聞く事が出来なかった
聞いたら
涼との関係が
終わってしまうような
そんな気がしてどうしても聞く事が出来
なかった


絢子「…」


上の空で歩き階段に差し掛かった
その時…


絢子「…えっ!?あ、嘘!?」


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