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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第3章 望み通り縛ってやるよ

縛られて悦んでいた訳ではない。

むしろ、とぉが助けてくれるまで泣かないように歯を食い縛って耐えていた。


たぁに仕返しをしたいからと、幼い頃から何度も蘭相手に縛り方の練習をさせてもらった、

今まで一度だって、興奮なんかしなかった。

縛られて泣く蘭を見てるのは面白かった。

でも、だからって縛る事に興奮を覚えたりはしなかった。


─────なのに…


”あ…んっ……やぁ……むぅ…ッ”

目には涙を浮かべ、頬をほんのりと色付かせ、はぁはぁと呼吸を乱していく蘭。

その姿を思い出し、痛みすら感じる程に反応を示した自身の欲にむぅは蹲った。


「あーもー! 相手は蘭だぞ、あの鈍感女だぞ」

報われない想いに、むぅは髪をグチャグチャと掻き乱した。


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