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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第11章 予約優先だから

教室に入り、

むぅが席に着けば、

ゴトゴト…

可愛いラッピングの施された大小様々な箱が机から零れ落ちる。


「─────っ‼︎ 」

少し離れた席からそれを見た蘭は、目を見開き少し焦った。


「うわ、モテる自慢〜?」

「ムカつくわ〜」

近くの席の男子がむぅを冷やかす。


「はぁー…」

溜息を吐き出し、散らばった箱を拾うむぅ。

拾い上げたそれらを、無造作に鞄へと詰め込む。


(─────貰うんだ…)

むぅの性格上、突き返す事はしないだろう。

むぅの母親は無類のチョコ好きで、息子たちの収穫を楽しみにしているのも知っている。

でも、

むぅが他の女子からのチョコを受け取ったという事実を目の当たりにして、蘭は泣きそうになっていた。


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