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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第11章 予約優先だから

昼休み、

「告白…すんの?」

ざわめく教室の中でも、和佳は小さめの声で蘭に聞いた。


「ん…」

自信なさげに頷く蘭。

「よく決意した‼︎ 」

励ますかのように、和佳は満面の笑みで蘭を抱き締める。


「でも、まだむぅを呼び出せてない…」

消え入りそうな蘭の声。

むぅに話し掛けるタイミングは、朝の昇降口以来巡って来ていなかった。


「はぁ? 今日のむぅは早めの予約が必要だよ⁈ 」

和佳が叫んで教室内を見回せば、案の定むぅの姿はない。

「裕貴!」

和佳は、むぅの親友の裕貴へと声を掛けた。


「和佳♡」

ブンブンと振られるしっぽが見えそうな程、裕貴は嬉しそうに和佳へと駆け寄る。


─────ん?

「呼び捨て?」

鈍い蘭が珍しく素早い反応を示す。

「わ、和佳ちゃん? 何で呼び捨て合ってるの⁈ 」


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