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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第11章 予約優先だから

2月14日、
女子も男子もどこか浮き足立つこの日、バレンタイン。

朝の昇降口に、元気な声が響く。

「むぅ〜♡ 」

登校してきたむぅに、はいっとチョコを渡す和佳。


「私が一番乗り?」

むぅの顔を覗き込み、ドヤ顔で聞く。

が、

「いや、朝、音羽にも貰った」

「クッソ〜、妹めぇ‼︎ 」

蘭の妹の音羽に先を越されたと聞き、悔しそうに唇を尖らせる。


「サンキュ」

笑顔で御礼を言われれば、今でも和佳の胸はドキッと高鳴る。

(………でも、もう……)

和佳は、ギュッと拳を握り、笑顔と共にそれを解く。


「軽いなぁ、それ、本命だよ?」

「は?」

「蘭と上手くいかなかったら、私がむぅを貰ったげるね♡」



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