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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第9章 残さず全部飲み干せよ?

ブ─────ッ‼︎

再び、蘭の口から勢い良く吹き出されたそれら。


「うわ、マズッ!」

期待していた分、そのマズさは想像以上で、蘭は目を見開いてマジマジとグラスを見つめている。


「ザマァ! 引っかかったな!」

「むっかー‼︎ 」

お腹を抱えて笑うむぅに、拳を上げて向かって行く蘭。


「……ホント仲良いよね」

泣きそうな顔で2人を見つめる和佳に、裕貴が優しく声を掛けた。


「……まだ、胸が痛む?」

「……うん……ごめんね……」

「謝らないでよ! まだ可能性は消えた訳じゃないんだから‼︎ 」


むぅと蘭が付き合い始めたら諦められる気がする…

和佳がむぅを忘れるために隣にいたい…


友達以上恋人未満の今の関係は、お互いに望んだものだ。

そう思っても、煮え切らない態度で裕貴に期待を持たせ依存する自分が嫌で、和佳は俯いた。



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