テキストサイズ

うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第8章 思い切り泣かせてやるよ

「バカぁ! むぅのバカぁ‼︎ 」

「な…なんだよ、いきなり」

「心細くて、怖かったの!」

「おかげで大盛況だったじゃん」

叫び過ぎてガラガラな声…

泣き腫らした目…

いつもなら噴き出しそうになる蘭のその姿。

今のむぅには、その必死さが無性に可愛く映る。


「助けに来てよ!」

「は?」

───脅かし役の幽霊を助けるのか?

出掛かったその言葉は、生唾と共にむぅの喉を通って飲み込まれた。


「むぅに助けに来て欲しかったの…」

むぅの服を摘み胸辺りに顔を埋める蘭の身体は小さく震えていて…

「……ごめん……」

思わず、むぅは蘭をギュッとキツく抱き締めていた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ