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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第8章 思い切り泣かせてやるよ

「も、無理ぃ…怖いよぉ……むぅ〜」

しゃがみ込み、シクシクと泣き続ける蘭。

その姿に驚いた客が悲鳴を上げれば、すっかり怯え切った蘭がその悲鳴に驚いて絶叫する。


「…っく…やだ…も、助けて……むぅ〜」

子供のように泣き疲れてしゃくり上げた蘭。

その頬に、ヒヤリと冷たいものが当たった。


「ひっ…‼︎ 」

「お疲れ」

驚いて振り返りながら腰を抜かした蘭の瞳に、散々呼び続けたむぅの姿が移る。

頬に当てられたのは、蘭の好きなイチゴミルクのパックジュース。

それを確認する事も受け取る事も忘れ、

ガバッと、蘭は目の前のむぅに抱き着いた。


「─────…っ⁈ 」

驚いてジュースを落とすむぅ。

フワリと香る蘭愛用の柔軟剤の匂いに、心臓がドキドキと騒がしくなる。


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