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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第8章 思い切り泣かせてやるよ

───頑張った褒美に、好きなもの奢ってやる…

むぅのその言葉に、蘭はようやく明るい世界へと戻ってきた。


「久遠さん、大活躍じゃん!」

「うちのクラスが今の時間の売り上げトップだって!」

クラスメイトが次々と笑顔で声を掛けてくれる。

怖くて叫んでいただけの蘭には、どこら辺が大活躍したのかサッパリわかっていないようだが…


「お姉ちゃん!」

聞き慣れた声。

蘭を”お姉ちゃん”と呼ぶのは1人しかいない。

「音羽…」

妹の音羽が嬉しそうに蘭に駆け寄る。


「頑張ったお姉ちゃんに、うちのお母さんとむぅのお母さんからの差し入れ!」

渡された紙袋。

中を開ければ、

「わ…メイド服⁈ 」

シックな色合いのメイド服が入っていた。


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