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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第8章 思い切り泣かせてやるよ

ドッカンドッカン…と響く心音。

顔も身体も熱くて堪らない。

落ち着けたくて、蘭は体育館裏の水道で、バシャバシャと顔を洗っていた。


「蘭‼︎ 」

声に気付き顔を上げる前に、力強い腕にグルッと身体の向きを変えられる。


ポタポタと水滴が落ちる蘭の顔を、少し屈んで真正面から覗き込むのは……

「むぅ……」

「ごめん‼︎ 」

ガバッと、むぅは頭を下げる。


少し動けば触れそうな至近距離で下げられた頭は…

互いの唇同士をぶつけ……

た訳ではなく、額同士を激しくぶつけ合った。


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