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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第7章 お前のフォローは俺がしてやる

クラス対抗のリレーは、1年の部で1位だった。

今日一日で、明らかにむぅのモテ度が上がっている。

そして、蘭のむぅへの気持ちも膨れ上がっていた。


「お疲れ〜! カッコ良かったよ♡」

むぅの肩を叩き、タオルを渡す和佳。

笑顔でそれを受け取るむぅ。


「むぅってさ、女ったらしだよね」

家までの帰り道を並んで歩きながら、蘭は思い出したようにそう言う。


「”女ったらし”の意味、わかってる?」

ニヤニヤ笑うむぅに、蘭は益々頬を膨らめる。


「つーか、ヤキモチ?」

「や…ヤキモチ⁈ なんで⁉︎ 」

急に顔を覗き込まれ、蘭は慌てて一歩後ろに下がった。


「なんだよ、惚れ直したんだろ?」

「惚れっ⁉︎ ほほほ、惚れてない‼︎ 」

「あっそ」

気付いたばかりの気持ちは大きく膨れ上がったけれど、

それをむぅに伝えるには、まだ勇気が足りない。

真っ赤になって俯く蘭を、むぅは満足げに見つめていた。


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