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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第6章 お前と違って可愛いよな

「………なんか、機嫌悪い?」

俯く蘭の顔を、むぅが覗き込む。


昨晩、突然溢れ出したむぅへの想い。

その想いに戸惑い、蘭はただただ涙を流した。

そのせいで、今朝は両目共に赤く腫れ上がっていた。

そんな酷い顔を見られたくなくて、蘭は膝を抱えてしゃがみ込む。


カタン…

むぅが自転車を止める音が聞こえた。

益々顔が上げられない蘭。

耳を澄ませていれば、むぅの足音が遠ざかり、そしてまた近付いて来た。


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