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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第6章 お前と違って可愛いよな

別に、毎朝一緒に登校しようと約束している訳じゃない。

でも、昨晩自身の気持ちにようやく気付いたばかりの蘭は、むぅに会うのが気まずかった。

だから、いつもより早く家を出た。


なのに…


「なぁ、何で黙り込んでんの?」


徒歩通学の蘭。

その横を、自転車通学のむぅがノロノロ自転車を走らせながら着いて来る。


「っ、着いて来ないでよ!」

走り出す蘭。

「俺も学校行くんだから、方向が一緒なんだよ」

蘭が必死に走ったところで、むぅは自転車なのだから振り切れる訳がない。


「じゃあ、先に行けば⁈ 」

ピタッと蘭が足を止める。


キッ…
むぅは自転車のブレーキをかけた。

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