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うちのむぅがドSなのか口が悪いのか微妙な件ww

第6章 お前と違って可愛いよな

「ふぇー…っ…ひっ、く…」

涙が溢れる。

例えわが妹相手でも、むぅが、自分以外の女子を”可愛い”なんて思うのが堪らなく嫌だ。

愛おしそうに抱き締めるなんて、絶対に絶対に許せない。

例え自分の親友だろうと、むぅにとっての仲のいい女子は自分だけがいい。


むぅの”特別”でいたい…

むぅの”特別”になりたい…


幼馴染として傍に居たいんじゃない。

女子として…

恋愛対象として、見てもらいたい。



「─────ああ…

私、むぅの事が好きなんだ…」



溢れ続ける涙を拭く事も忘れ、

蘭は放心したようにそう呟いた。


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