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絶対振り向かせる!

第3章 ~海~



女の子たちの視線の先にいたのは北野だった


北野はその女の子たちを見ると得意気な顔をし、私に向かってアッカンベーをした





きーー!ムカつくー!





ちょっと人気だからって調子のりやがって!



もう一点もやらないから!







そう思った私は頑張ったけど


北野は結構強かった





結局私たちは勝つどころか


北野から一点も奪えなかった




しかも、女の子たちは北野が点を決めると


キャーキャーって叫ぶんだ



それで北野はいい気になって


どんどん点を決めてきた




あーー!


思い出すだけでも腹が立つ!







「なあ、バレーは俺の圧勝で終わったし

海入ろうぜ」



「もーー!

ムカつく!


勝ったからっていい気になりやがって!」


すると北野はまた私にアッカンベーをした




っもう!!





「まあまあ」


由実が私と北野の間に入る



「喧嘩しないで海入ろう」


「まあ、由実がそう言うなら、、、」


仕方ないか、、、


北野はムカつくけど、


ビーチバレー楽しかったし


海でも楽しめるでしょ!







そして私たちは海に入り、水をかけあったり、鬼ごっこしたりして遊んでいた


ん、、、、?



海辺の方にカップルっぽい二人が散歩していた


あれ、誰かに似てない?




え、、、、




遼ちゃんと、美波ちゃん、、、、?








ようく顔を見るとその二人は間違えなく遼ちゃんと美波ちゃんだった




美波ちゃんは遼ちゃんの腕に自分の腕を絡ませている





うそ、、、





二人はまるで恋人のようだった






しかも美波ちゃんは自分の大きな胸を遼ちゃんの腕に押し当てていた







や、やだ、、、







こんなの、、、



見たくない、、、




北野と由実は気づいてないようだったけど、私は目がいいので気づいてしまった



や、やだ



目が悪かったら



こんなの、、、



見ないですんだのに、、、




私はこれ以上、二人の姿を見ていられなくなった



「ごめん、

ちょっとトイレ」



私は二人にそう言い残し、反対方向に走った




「俺もトイレ」

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