
絶対振り向かせる!
第3章 ~海~
「ねえねえ、チームどーするの?」
由実が北野に質問した
「あ、俺一人でいーよー
二人でかかってこいやー!」
北野はノリノリだ
はあ、、、
美波ちゃんがあんな状態だってのに
まあ不謹慎なことを考えた私が言えることじゃないけど、、、
「あ、お前!
今俺のこと不謹慎なやつだ、とか思っただろ」
北野は私を指差して、言った
「な、なんでわかるの、、、?」
北野って勘がするどいんだよね
付き合ってた時もそうだったけど、私が考えてることたまにばれちゃうんだよ、、、
「え、勘」
やっぱり、、、
「大丈夫だよ、さっき飯食った時元気だったろ
それに本人が遊んでこいっつってんだし
俺らは楽しんでいーだろ
お前だってほんとは遼と二人きりの美波が羨ましいとか思ってんだろ?」
北野はニヤリと笑って言った
「う、、、、」
「はっ、図星かよ
お前わかりやすいな笑」
「もうっ」
悔しいーーーー!!!
そして、私たち三人はビーチバレーを始めた
もうっ!
北野なんかに絶対負けたくない!
「由実!
絶対勝とうね!!」
私は由実に言った
「う、うん、
さっきはあんまりノリ気じゃなかったのに
どしたの?」
「あんなやつに負けたくないって思ったの!
絶対勝つんだから、、、」
「う、うん、、、」
由実は私に驚いていた
「おーい、
サーブするぞー」
北野が言った
バンッ
あ、きた
「はいはーい
任せてー」
由実がボールを取り、私にトスを出した
決めてやる!
私はジャンプしてボールにアタックした
バシッ
すると北野がボールに追い付いた
くそっ、もうちょっとだったのに
そして北野は自分にトスを上げ、アタックをしようとした
や、やばい
決まっちゃう!
バンッ
北野のボールはコートに入ってしまった
あ、、、入った、、、
「やったーー!」
北野は喜んでいる
もうっ!悔しい!
ザワザワ
あれ、なんかザワザワしてる
周りを見るとたくさんの女の子がコートの周りに集まっていた
