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『好き』の重さ

第7章 心変わり!?

「課長…私なんかの為に、わざわざ買って下さったんですか?」


宝石店で照れながらネックレスを選んでいる課長の姿を想像したら、返すことなんて出来ない


「星川さんて、宝石とか身に付けないから…好きじゃ無いのかな!?

良かったら…使って欲しい」


課長の言葉に、流れて来そうな涙を止めるように頬を手で押さえた


彼にはプレゼント等、ほとんど貰った事は無く、ましてやアクセサリーなんて自分でも中々買うこともしなかった。


興味が無いと言ったら嘘になる。


持論として"アクセサリーは彼に買って貰うもの"
と、勝手に決めていた。


余り余裕の無い修に買って貰うことを期待するよりは、初めからアクセサリーを身に付けない事にしていた。


「小さなダイヤモンドが3個並んだピンク・ゴールドのネックレス。
実は…店の方に選んで貰ったんだ。
はははっ!
宝石店に入るのは、かなり久し振りだからね」


「ありがとうございます。課長…
付けてもらっても良いですか!?」



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