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『好き』の重さ

第7章 心変わり!?

部下を気遣いながらも懸命に仕事をしてきた課長。


家に帰っても、プロジェクトの成功を労ってくれる人もいない。


独りぼっちで飲んでいる姿を想像すると、いいようのない寂しさを感じた…


"少し付き合って飲むだけならいいかな!"


自分に言い訳をしながらも課長の行き着けのお店に足が向いていた――


修は、優しいけど仕事が一番とは思ってはいないようで、私にとっては男性的な魅力にかけているような気がしていた。


案外私は、尊敬する父のような、仕事が出来る男性に惹かれてしまうのかもしれない…


芝田さんも勿論、スーツ姿でバリバリ仕事をこなす様子が、容易に想像できるし…課長の仕事に向き合う姿勢にひかれているのも否めない。


―――10分程早足で歩いただろうか…
呼吸を整えながら課長が居る店の暖簾をくぐった。


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