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『好き』の重さ

第14章 赤い糸

芝田さんは苦笑いを浮かべて目線を落とした


「ふふっ…可笑しいだろう…
今更…『彼を愛してます、別れてください』って言われてさ…」


そう言うと芝田さんはジョッキに入っていた半分位のビールを行って一気に飲み干した


「東京営業所に赴任になったのが、実はかみさんの元彼でさ…
遠距離の寂しさから僕と付き合ったんだって言うんだ…

僕は、転勤前にきっぱりと別れたって言う言葉を信じていたよ。

結局僕はあいつの身代わりだったんだ…

子どもだって…」


「芝田さん…もう…
もう言わないで…

辛すぎる…」


胸が押し潰されそうで、
話を聞く私の目から止めどなく涙が零れ落ちていた


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