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『好き』の重さ

第14章 赤い糸

飲み物と数品の料理を頼んだ。


ビールを待つ間、おしぼりで手を拭きながらちらっと芝田さんを見た


目が合った。


直ぐに私は目を反らし、またちらっと見た


彼はクスッと笑いながらずっと此方を見ている…


「どうしたの?」

高鳴る鼓動が苦しくて聞いてみた


「僕ら…ケジメを着けたから…」


言葉の意味が掴めず芝田さんの目を見詰めた


ケジメって…何だろう?


思考回路がストップしたまま、壊れたロボットの様に彼の言葉を繰り返していた



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