
ちょっぴり危険で不思議な恋!!?
第1章 現れた2人
最近まで満開だった桜が徐々に葉桜になりつつある季節…
ガチャ-
「ただいまー」
あたし、羽山 琴美(ハヤミ コトミ)は靴を脱ぎながら、誰もいない家に向かって言った。
そのまま、居間に足を向けて“ある所”の前に正座する。
毎日、家を出る時と帰ってきた時にする習慣づいたこと。
チ-ン
「……お父さん、ただいま。」
仏壇の前に手を合わせる。
両親は4年前、あたしが中学一年の時に離婚して、あたしは父親に引き取られた。
母親は男遊びや夜遊びが酷くて、あたしのことなんてどーでもいいような扱いをされた。
でも、お父さんはそんな母親とは真逆の優しくて頑張り屋で心配症な父親だった。
そんな父は去年の夏、交通事故で亡くなった。
悲しかったけど、いろいろ大変だっただろう父親がやっと少しは楽になれたと思うとあたしも気は楽だった。
それからというもの何とかお父さんの保険金と葬式で知り合いからもらったお金、後はあたしのバイト代でやりくり出来ている。
家のローンはもう残り少ない。
お父さんには本当に頭が上がらない。
「今日も一日、特に何もなく普通の1日だったよ」
毎日の学校のことを伝えるのが日課になっている。
ガチャ-
「ただいまー」
あたし、羽山 琴美(ハヤミ コトミ)は靴を脱ぎながら、誰もいない家に向かって言った。
そのまま、居間に足を向けて“ある所”の前に正座する。
毎日、家を出る時と帰ってきた時にする習慣づいたこと。
チ-ン
「……お父さん、ただいま。」
仏壇の前に手を合わせる。
両親は4年前、あたしが中学一年の時に離婚して、あたしは父親に引き取られた。
母親は男遊びや夜遊びが酷くて、あたしのことなんてどーでもいいような扱いをされた。
でも、お父さんはそんな母親とは真逆の優しくて頑張り屋で心配症な父親だった。
そんな父は去年の夏、交通事故で亡くなった。
悲しかったけど、いろいろ大変だっただろう父親がやっと少しは楽になれたと思うとあたしも気は楽だった。
それからというもの何とかお父さんの保険金と葬式で知り合いからもらったお金、後はあたしのバイト代でやりくり出来ている。
家のローンはもう残り少ない。
お父さんには本当に頭が上がらない。
「今日も一日、特に何もなく普通の1日だったよ」
毎日の学校のことを伝えるのが日課になっている。
