
♡*:。.rena's world story.。:*♡
第38章 4PICK UP御礼…☆…SS/夢見る姫君
俺の顔スレスレの位置、本棚にバンッと右腕を伸ばした美和。
これが流行りの壁ドンかなんて、この状況でどうでもいい事が浮かんできて
そんな俺を見て、美和はニッコリ笑った。
……な、んで笑う?
「香月美和、決めました」
……はい、すっげー嫌な予感。
解けたリボンをしっかり結び直して、美和は背筋を伸ばす。
1歩下がった彼女から、色んな意味で目が離せない。
「……何を?」
「ヒメとは、一生エッチしません」
「………!!」
出た!
やっぱりそう来たか!
つーか一生!?
1週間じゃなくて?
「……生きていけねぇんだけど」
「知らないもん」
「………!!」
再び窓際へと戻っていく美和の手を、掴む。
振り返ったその瞳が、少し潤んでいたから
堪らずにぎゅっと抱きしめた。
「ごめん、美和」
「……モテすぎ。バカヒメ」
「……っ 俺は……」
……誓って言える。
今までチャラチャラ遊んでいた、若干17歳のガキだけど
今でも、この先も
俺は、一生美和のことを……
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