テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第36章 ☆*♪ X’mas short short *last*

私も一緒になってオドオドしてしまうくらい


3歳か4歳くらいの女の子は、それはもう怯えた顔をしている。


そうだよね、こんなに人がいっぱいで、しかも周りは暗いから


一人ぼっちになっちゃったら、もうどうしていいか分からなくなっちゃうよね。



「ま、迷子センター……!」



背伸びをして、建物のある方を探そうとした時




「お父さんと、お母さんは?」




………一瞬、その存在を忘れていた。




「はぐれちゃったの?」



人混みの中、隼人は女の子の手を取って、その場にしゃがみこんだ。



「……い、いなくなっちゃった……っ」

「そう、さっきまでは一緒にいたんだよね?」

「……っ う、うん……!」



涙をボロボロと流して、何度も頷く女の子。


隼人はニッコリと笑うと



「じゃあ、見つけてみようか」



そう言ったと思った、次の瞬間




「…………!!」




女の子をひょいっと持ち上げて


肩に乗せると、隼人はそのまま立ち上がった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ