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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第36章 ☆*♪ X’mas short short *last*

「…………っ」



………数年前、クリスマスのデートをした時、隼人はレゲエ風の男に変装していた。


長いドレッドヘアに無精髭。


特殊メイクまでして、完璧に違う人物に成りきっていた。




………だけど、今目の前にいる隼人は




上質でシンプルな黒のトレンチコート


首元は、アクセントカラーになるボルドーのマフラーを巻いていて


私の頬を撫でる、その左手の手首から


高級腕時計と、2重巻きのレザーブレスレットが揺れて見えて



………あぁ、違うんです。



私の拙い言葉なんかでは、このハイセンスなコーディネートを説明することができないくらい


素敵過ぎて、鼻血が出てきてしまいそうだ。



「は、隼人……っ
い、いつもの、素のままの……っ 」

「何言ってんの、由宇」

「サ、サ……」

「サ?」

「サングラスは……!?」

「逆に怪しいでしょ、こんな暗いのに」

「で、でも……っ」

「これだけ深い帽子かぶってんだから平気だよ」

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