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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第36章 ☆*♪ X’mas short short *last*

「~~~~!!!///」


「胸焼けする程の愛を、伝えに参りました」




頭の後ろから振ってくる、その声で


周りの喧騒が一瞬で消えてしまったように感じたけど


私の前にも、横にも、後ろにも


たくさんの人が、いるわけで………



「……っ だ、だめだよ……っ」

「待ち合わせは此処だって言っただろ?」

「き、気付かれちゃう……!」

「誰も見てないよ。
イチャついてるカップルがいるな~ってだけだ」



後ろからすっぽりと包まれたまま、身動きを封じられて


振り返ることが出来ないから、隼人がどんな格好をしているのか分からないけど


変装していることを、ただただ祈るしかない。



「………くくくっ
由宇、震え過ぎ」

「だ、だって……!」

「願いが、ひとつ叶ったよ」

「……えっ!?」




………腕の力を緩めて


隼人はゆっくりと私の体を回した。




「……聖なる夜、沢山の恋人達で溢れるイルミネーションの中

大切な奥さんと、クリスマスツリーの下で待ち合わせ」

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