
♡*:。.rena's world story.。:*♡
第35章 ☆*♪ X’mas short short *3*
「…………っ」
………やっぱり、変だ。
切なさが宿る、夏輝さんの瞳を見ているだけで
彼氏には感じる事の無かった、きゅうっと締めつけられるような想いが
心の奥から、じわじわと溢れてきてしまう。
「………夏輝」
さっきまでの勢いは完全に失って
蓮せんせいが、そっと呼び掛けると
「蓮」
胸ぐらを持ったままの、蓮せんせい。
夏輝さんの左手が伸びて、その右腕をガシッと掴んだ。
「同情するなら、今すぐ抱かせろ」
「「…………!!」」
「仕方ねぇから、お前で我慢してやる。
大事なタマゴを温めてやってたんだ。
そんくらいの礼、して当たり前だろ」
「「~~~~!!」」
~~~タマゴって!!
完全に私のことですよね!?
5秒前の切ない感情が、一瞬にして吹っ飛びましたけど!!
も~~~やっぱり夏輝さんって意味不明!!
