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「～～～離せ！」



サアッと顔を青ざめて、蓮せんせいが夏輝さんから手を離した。



「なんなんだよお前は！
怖ぇからずっと本命だけ追いかけてろよ！」

「蓮もこっちの世界に来れば？
現に男からの方がモテてるんだろ？」

「～～～否定しないけど、てめぇとなんて死んでも寝るか！」



溜息をついて、煙草を取り出す夏輝さん。



「本音の時はマジで口悪いな。
見ろ、妹が引いてるぞ」

「…………！」



ハッとした蓮せんせいが振り向いて


私の前に来ると、視線の位置を合わせるように目の前にしゃがんだ。



「……陽菜。 大丈夫？」



………優しい声。


真っ直ぐ見つめられて、胸がドキドキする。



「……蓮せんせい……」

「どこか痛いところがあるの？」

「…………！」

「寒くない？
手袋もしてないし、もっと厚着しないと……」

「………ぷっ///」



自分の手袋を急いで外した蓮せんせいを見て、思わず吹き出してしまった。