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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第35章 ☆*♪ X’mas short short *3*

………その後の言い合いが、英語に変わってしまって


早過ぎて聞き取れないけど


最初の方で夏輝さんが言った通り


いつも冷静沈着な彼とは到底思えない程に、蓮せんせいは物凄い剣幕で夏輝さんを責め立てている。



「……学祭後の飲みの席で

陽菜のことを色々聞いてきたのは、こーいうことか?」



やっと母国語に戻って、蓮せんせいがそう聞くと


コートを掴まれたまま、夏輝さんは表情を変えずに溜息を漏らした。



「千夏の親友だって聞いた途端、お前が自分からベラベラ喋ってきたんだろうが」

「………!」

「ったく、妹でもあるめぇし。
どんだけ溺愛してんだよ」

「~~~!!」

「兄貴気取りもいいとこだな」

「~~~俺は……!」

「見ろよ、陽菜」




蓮せんせいの言葉を遮って、夏輝さんは私に顔を向けると



「……こーいうこと。

分かったか?」


「…………!!」




両手を上げて、大袈裟に降参のポーズをとった。



「だけど、これは浮気って種類じゃねぇから。

そこだけ勘違いすんなよ?」



「…………っ」



「蓮にとってのオンリーワンは、彼女だとしても


詳しく説明しなくても、電話一本で駆けつけて


別人のように口が悪くなって、自称硬派が崩れちまうくらい


………お前が大切だってことだ」

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