♡*:。.rena's world story.。:*♡
第35章 ☆*♪ X’mas short short *3*
夏輝さんが言い掛けた
………その時。
「………おい」
夏輝さんの後ろから
夏輝さんよりもさらに低い、男の人の声。
「………何してやがる」
声のした方へ、夏輝さんが振り返ったので
私も体を離して、横から覗きこむと………
「…………!!!」
………ブラックのロングコートが似合うのは
高身長であり、スタイルが抜群にいいからである。
私の知る中で、スーツが似合う男といえば、断トツで彼であり
………誰もが振り返るような、圧倒的なオーラは今夜も健在……
・・・だけじゃない。
「……夏輝。
どういうことか、詳しく説明してもらおうか?」
「…………!!」
「俺が納得する前に……
てめぇが生きていればの話だけどな」
胸の前で作った拳を、バキバキと鳴らしながら
………私の憧れである、スイミングスクールの先生が
不気味な鬼火を空中に浮遊させて、夏輝さんの後ろで仁王立ちをしていた。
「れ、蓮せんせい………!!」
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