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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第35章 ☆*♪ X’mas short short *3*

「……う……っく……
さ、さっきは泣くなって言ったのに……」

「悪い、間違えた」

「………っ」

「……やっぱり、涙を流すのって大事なんだよな」



どこか、自分に言い聞かせるみたいに呟いた夏輝さんの声は


低くて、少しだけ掠れていて


聞いているだけで、心が落ち着いてくる。



「……夏輝さんも、泣くことあるんですか?」

「さぁね」

「……泣く姿、想像できないです」

「まあ、人前では一度も涙したことはねぇな」

「…………」



……人前でってことは、1人の時は泣くのかな……


温かい腕の中で、そんなことをぼんやり思っていると



「お前、こうして抱いてみると
意外と小せぇんだな」

「…………!」



背中に回っていた夏輝さんの手が、腰のあたりまで下がっていく。



「千夏とほぼ同じなんじゃねーか?」

「…………っ///」

「こんな華奢なくせに、速く泳げるってすげぇわ」



て、て、手が………っ///


形を確かめるような動きをするから、急激にドキドキしてきた……!!

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