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♡*:。.rena's world story.。:*♡

第35章 ☆*♪ X’mas short short *3*

「なんか、逆になっちまったけど」

「…………!」



夏輝さんの声で、ハッと我に返る。



「俺が言いたいのは、お前サイドの話じゃねぇ」



取り出した携帯灰皿に、煙草を潰すと


夏輝さんは、今度は体を私の方に向けた。




「普段離れてて、会う機会は少なくても

恋人って存在じゃなかったとしても

自分にとって大事な奴が幸せかどうか、男は気になるもんなんだよ」


「…………!」


「特に蓮は

俺達の中でも1番、そういった想いが強いからな」




………蓮せんせいの、笑顔が浮かんできて


胸が、きゅうっと締めつけられて苦しくなる。




「……どうしてお前が
こんな状況に置かれてるか、背景なんて知らねぇけどな」




夏輝さんが、真っ直ぐ私を見つめた。




「蓮は、お前が好きな男を見つけて寄り添えることを、心から望んでいる。


俺にとって、千夏がそうであるように」



「…………!!」



「だから、こんなクソ寒い公園に放置するような


暇潰しなんて吐き捨てるバカ男に、引っ掛かってんじゃねぇよ」



「…………っ」

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