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第32章 ♥隠れて甘いkissをして/propose2


立花と香ちゃんの結婚式まで、あと1ヶ月と迫った6月のある日。


日本の芸能界に復帰してからまだ間もない隼人は、相変わらずバタバタとした日々を送っているけど


式の準備で忙しくなってきた2人と、ようやく時間が合う日が出来たので


今日はシゲさんのBARではなく、隼人と私が住むマンションにみんなが集まった。


夕方まで降っていた雨は止んで、窓の外の夜景がキラキラと光っている。




「あぁ、隼人の友達の~~なんつったっけあのエステ会社の社長。

大丈夫ヨ、立花。

あそこは女優相手に儲けてる分、使ってるモノも良いし腕も確かだから♡」


「いや、俺が心配してるのはそこじゃなくて……」




一般庶民の生活とはな……とアンジーに説明する立花をニコニコと見ながら


軽いおつまみを作っていたシゲさんも、腰を下ろした。




「彰くん、いよいよだね。

香ちゃんもさらに綺麗になっていくし、花嫁姿が今から楽しみだ」




まるで父親のように嬉しそうな顔をして、シゲさんは続ける。




「香ちゃんに聞いたんだけど

彰くんのプロポーズは、とても素敵だったそうだね。

結婚式で再現しようかなって、彼女が言っていたよ」

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