テキストサイズ

♡*:。.rena's world story.。:*♡

第32章 ♥隠れて甘いkissをして/propose2


………………………………………………
………………………………………………




「なんちゃって」




……ワイドショーのVTRが終わり


報道フロアに画面が切り替わると


立花の手からリモコンを奪った隼人は、そのままブチッとテレビを消した。



「仕事を1番に考えて~って、んなわけあるか」

「…………」

「入籍したんだから、由宇が1番に決まってるだろ」



周りにいる全員のしら~っとした視線を集めて


隼人は座っていたソファから立ち上がり、私達がいるダイニングテーブルまで来ると


満面の笑みで私の手を取った。



「さっき俺が言ったのは、全部セリフだから。

そこのオカマが報道陣の1番前で陣取って、でかいホワイトボードを俺に向けててさー。

嫌々読まされた台本なんだよ」


「……は、隼人……///」


「超~渋々。すげー仕方なく。

だから、本気にするなよ?

俺は、仕事より家庭を大事にする男だ」




キラキラした瞳で私を見つめる隼人の横で


アンジーが静かに口を開いた。




「………立花。

アタシ、常に上を向いてるの。

涙がこぼれないように」


「………あぁ。

今、心から同情してる」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ