無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

あたしは速度を上げながら、バッグから携帯を取り出した。


先輩にメールしようと画面を見ると………



「…………！」



イルミネーションがキラキラと光るメイン通りで、思わず足を止める。


なんとあたしの携帯に、10分前に先輩から着信が残っていた。



う、うそ……！！

先輩電話してくれてたんだ～～

なんであたし気付かなかったのよ～～！



すぐ後ろから覗き込む元カレの存在を忘れて


ドキドキしながら先輩に電話をかけた。



『………香？』

「……っ 立花先輩……！」



うわーん！！


声を聞いただけで、こんなにも嬉しい。


先輩が彼氏になってから大分経つのに


あたしの名前を呼んでくれるだけで


泣きそうになるくらい幸せだよ。