
♡*:。.rena's world story.。:*♡
第31章 ♥隠れて甘いkissをして/propose1
「待てよ。香」
店を出て走り出そうとした時、後ろから声がした。
……もう、なんで見つけるかな。
「ごめん、急いでる」
あたしは振り向きもせず、スタスタと歩き続ける。
先輩が大学のメンバーと集まるお店は、ここから歩いて行ける距離だ。
……せっかくの仲間同士の飲み会だから、邪魔しちゃ悪いし……
終わるまで近くで待ってようかな。
「なんだよ~無視すんなって。
すっげー久しぶりじゃん!」
それか、一目見るだけでもいいから、ちょっとだけ出てきてくれたりしないかな。
って、あたしちょっとウザイ彼女かな………
「香~~聞いてる~?
なんかお前、美人になってねぇ?」
~~~うるさいな!
こんなに早足で歩いてるのに、元カレは鼻歌を歌いながらついてくる。
「そっち駅じゃないだろ。
まだ終電まで時間あるし、暇なら2人で飲みに行こうぜ」
「だから急いでるんだってば!」
もう、いい加減ついてこないでよ。
てゆーか、このまま先輩の所まで一緒に行くなんて絶対にやだ!
