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第31章 ♥隠れて甘いkissをして/propose1

「……はぁ……

10月に隼人に結婚宣言しておきながら……

マジで明日失敗したら、てめーにも責任あるからな」



俺がげんなりして溜息をつくと、翔太は呆れた顔でジョッキを置いた。



「その話前も聞いたけどさ。

お前が結婚を急いでる理由って、結局その男と同僚の女の為ってか?」



ほんとそいつらのこと好きだな~と翔太が笑う。


信用できるこいつにだけは、今スペインにいる隼人の事を話していた。



「……………」



ゆらゆらと上がる煙草の煙を見つめる。


……キッカケは、そうだったかもしれない。


隼人が苦戦してるのは、アンジーから聞いていたし


電話の向こうの隼人は、声を聞いただけでも分かるほど、相当追い詰められていて


口にはしなかったけど、咲原のいない現実に苦しんでいたから。



……だけど……

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